夫婦喧嘩が子供に与える影響！

今回は夫婦喧嘩が子供に与える影響についてです。

まず、福井大学とハーバード大学がアメリカ人を対象に行った調査で、夫婦喧嘩が子供の脳を傷つける原因になるという研究結果が明らかになっています。日常的に両親の暴力や暴言に接してきた子供たちは、脳の視覚野の一部が委縮していました。記憶や学習に影響が出る可能性もあるそうです。


家庭内ストレスで不安を感じている

夫婦仲が悪い親の子供は、情緒不安定な様子が見られる傾向があると、学校関係者からよく耳にします。
日ごろから両親の喧嘩を目の当たりにしている子供はもちろんですが、仮面夫婦で会話のない両親が、子供を伝達係のように使う場合も問題が生じます。子供からすれば、自分の大切な両親が不仲で会話をしない関係で、自分がいい子でなければ両親の言葉を伝える役割がいなくなってしまうし、両親は離婚してしまうかもしれないという不安から、本心を言えなく我慢している可能性があります。これは子供にとって苦痛以外の何物でもありません。
そのため、家庭内のストレスを抱えている子供は精神的に不安定になり、心が満たされず、不安になってしまうのです。友達に対して意地悪をしたり、暴力をふるってしまったりする子も少なくありません。場合によっては非行に走る子供もいます。
また、喧嘩ばかりで両親からの愛情を感じられなかった子供は、自己肯定感が低くなることも考えられます。将来的にモラハラや自己愛性人格障害などの精神的な問題が起きる可能性があるので特に注意が必要です。


冷静になってから子供と向き合う

子供に影響があるから、夫婦喧嘩はしてはいけないということではありません。親といっても人間です。イライラもしますし、悲しくもなります。喧嘩もするものです。もし、喧嘩をしてしまったときには、時間をおいて冷静になってから子供と向き合い、子供につらい思いをさせてしまったことを認めて謝ることができれば問題はありません。面と向かって、子供へ「あたなたを大切に思っていると伝えることが大切なのです。
ただ、夫婦喧嘩の直後は、思ってる以上に感情が高ぶっているため、自分で感情をコントロールしているようで、つい子供に対して普段よりきつく当たってしまったり、八つ当たりをしてしまったりすることもあります。ですので、自分が本当に冷静になれたと思えるタイミングで子供のケアをするようにしてください。特に、職場関係や周りの人間関係よりやストレスを抱えている場合は注意してください。
また、夫婦げんかした後の、子供へのケアをする際のルールとしてパートナーのことを悪くいうことは避けてください。
夫婦喧嘩をしてパートナーにいら立った気持ちのまま「パパは悪い人」「ママはバカだ」などといった悪口を言うと、どちも愛したい子供の心は傷ついてしまいます。子供は、どちらの両親もかけがえのない大切な存在です。親の勝手でした喧嘩に、子供を絶対巻き込まないようにする配慮が必要です。
いまは、喧嘩したパートナーの悪口を言わないようにと言いましたが、パートナーだけでなく人の悪口は基本的に言わないようにした方がいいです。子供だけではないですが、人の話というのは案外聞かれているものです。実際は違うのに、悪口のせいでそう思い込んでしまうことがあるので注意してください。


愛情を丁寧に伝えて不安を取り除く

夫婦円満で仲良しな両親のもとで育った子供は必ずいい子になり、不仲な両親のもとで育った子供は過度な精神的ストレスがあるからみんな非行に走るということではありません。不仲な両親のもとで育った子供でも、どちらの親からも愛情をたっぷりと受け、じぶんは愛されていると感じられている場合は問題ありません。むしろ、両親のお互いに対する思いやりのない言動をみて、反面教師として人と人との関係を大切にし、優しい人に育つこともあります。
愛されている実感もなく、両親が不仲でいることで子供が不安になってしまう場合、「自分の存在が邪魔で親が離婚するかもしれない」「自分は一人になってしまうのではないか」という不安を思いを抱き、子供は情緒不安定になってしまいます。どんな状況になっても、自分は愛されているという思いがあれば、子供は安心できます。「どんなことがあってもあなたへの愛は変わらない」ということを親がしっかりと伝えれば、子供の気持ちは大きく救われます。愛情を表す言葉と行動を繰り返すことで、子供の自己肯定感も保たれます。

最後に、より有効に愛情を子供伝えるための方法を紹介します。
しっかりと謝ることは大切ですが、あわせて抱きしめてあげてください。そうすることで、「口だけでなく本当に大切に思われ、愛されているんだ」と強く感じることができます。

自己肯定感の大切さについては以前書いたのでこちらを確認してみてください。


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