みなさんは、「もっと自信を持て」とか、「自信を持てば、すべてうまくいく」というアドバイスをうけたことはありませんか。
実は、最近の心理学では、結果として、自信をもったりポジティブになったりするのであれば問題ないけれど、自信を持とうとか、ポジティブになろうと思って何かすることは、実際にはネガティブな効果しかもたらさないと言われています。
つまり、自信やポジティブ思考は、自分のメンタルが良くなったり、自分の行動の結果として付随するものであって、それ自体を目指すべきではないということです。
そうなると、私たちは何を目指せば、仕事や人間関係がうまくいき、自信を持つことができるようになるのでしょう。
自分に対して思いやりや共感を持とう
一番のポイントは、自分をいかに受け入れられるか、自分を責めずに自分に対して思いやりや共感を持てるか、ということです。いわゆる、自己肯定感です。この能力が低いと、自分を責めすぎて、何事もうまく進まなくなります。自分を責める行為は、あらゆる面でいい結果をもたらすことはありません。そのことは肝に銘じておいてください。
自分の甘い考えをしてしまうところがよくないという人もいますが、これは、「次にやれば大丈夫」などと先送りにして自分を甘やかすことではなく、自分を責めずに「認める」ということです。実際に、自分を認めることができている人の方が、能力が高くなりやすくなることも分かっています。
うまくいかなかったときにダメな考え方をする人には、次に二つのパターンがあります。
①自分に甘すぎる人
自分に甘い人は、80をめざして50しかできなかったときに、今回はたまたまうまくいかなかっただけで、何かうまくいかなかったことの対策をするわけでもなく、なんとかなるだろうと考えてしまいます。まずい現実から目をそらし、対策を取ろうとしないので、その先には何も進めません。